Version: 2021.3
言語: 日本語
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WebGL のオーディオ

このページでは、WebGL のオーディオ機能に関する情報のみを提供しています。Unity プロジェクトでオーディオを使用する方法については、オーディオの概要 を参照してください。

Unity は FMOD を使用してプラットフォームのオーディオを管理するため、Unity WebGL は、基本機能のみを含む限定されたオーディオ機能をサポートします。FMOD はスレッドに依存しており、WebGL はこれをサポートしていません。このため、Unity では、内部の Web Audio API に基づいた実装を採用し、ブラウザーでオーディオの再生やミキシングを処理できるようにしています。

ノート: Google Chrome の新しい自動再生ポリシーでは、特定の条件下で音声や動画の自動再生が阻止されます。例えば、ロードされた後すぐに BGM が自動再生されるように設定されているゲームがありますが、ウェブサイトをクリックまたはタップしない限り、自動的に再生されることはありません。このポリシーを有効または無効にする方法の詳細については、Google Chrome のドキュメント(Chrome の自動再生ポリシー) を参照してください。

対応可能なクラス

Unity WebGL は以下の API クラスをサポートしています。

クラス WebGL サポート状況
AudioSource WebGL はいくつかの API をサポートします。具体的なサポート内容については、AudioSource を参照してください。
AudioListener すべての API に対応しています。
AudioClip WebGL はいくつかの API をサポートしています。具体的なサポート内容については、AudioClip を参照してください。
SystemInfo.supportsAudio ブラウザーは WebGL のオーディオサポートを提供しています。このため、 SystemInfo.supportsAudio は常に true です。
Microphone 不対応。

AudioSource

AudioSource API は、以下のような基本的な位置に関するオーディオ再生をサポートしています。

  • ポーズと再開
  • パンニング
  • ロールオフ
  • ピッチ設定
  • ドップラー効果対応

Unity WebGL は、以下の AudioSource API をサポートします。

Properties 説明
Clip 次に再生するオーディオクリップを決定します。
dopplerLevel AudioSource のドップラースケールを設定します。
ignoreListenerPause AudioSource が、AudioListener.pause を無視して、オーディオの再生を継続できるようにします。
ignoreListenerVolume エンドユーザーの AudioSource の音量を無視します。
isPlaying AudioSource.clip が再生されている場合に true を返します。
loop アプリケーションで AudioSource.clip をループさせることができます。
maxDistance AudioSource.clip の減衰が止まる、または聞き取れなくなる最大距離を設定します。
minDistance AudioSource.clip の音量がこれ以上上がらなくなる最小距離を設定します。最小距離を超えると、音が減衰し始めます。
mute AudioSource をミュートします。
pitch AudioSource.clip のピッチを設定します。WebGL は正のピッチ値のみをサポートしています。
playOnAwake Awakeで AudioSource を再生します。
rolloffMode 距離による AudioSource の減衰量を設定します。
time 再生位置を秒単位で設定します。
timeSamples 再生位置をパルス符号変調 (PCM) サンプルで設定します。
velocityUpdateMode AudioSource の更新を固定更新ループで行うか、動的更新ループで行うかを設定します。
volume オーディオソースの音量を設定します (0.0 - 1.0)。
メソッド 説明
Pause AudioSource.clip を一時停止します。
Play AudioSource.clip を再生します。
PlayDelayed AudioSource.clip を、秒単位で指定した遅延時間を付けて再生します。
PlayOneShot AudioClip を再生し、AudioSource の音量を volumeScale でスケールします。
PlayScheduled 指定した時間にオーディオソースを再生します。
SetScheduledEndTime スケジュールされた AudioSource.clip が終了する時間を設定します。
SetScheduledStartTime スケジュールされた AudioSource.clip の開始時間を設定します。
Stop AudioSource.clip の再生を停止します。
UnPause 一時停止した AudioSource.clip を解除します。
PlayClipAtPoint AudioSource.clip をワールド空間の指定された位置で再生します。

AudioClip

Unity WebGL imports AudioClip files in the AAC Format, which is supported by most browsers. Unity WebGL supports the following AudioClip APIs:

Properties 説明
length AudioClip の長さ (秒単位)。
loadState AudioClip に関連付けられたオーディオデータの現在の読み込み状況を返します。
samples サンプルの AudioClip の長さ。
loadType クリップのロードタイプです。AudioClip のロードタイプは、Inspector で設定できます。
メソッド 説明 追加情報
AudioClip.Create 指定した名前と長さの AudioClip を作成します。 Unity WebGL は、AudioClip.Create を部分的にサポートしています。ブラウザーは動的ストリーミングをサポートしていません。そのため AudioClip.Create を使用するには、Stream を false に設定してください。
AudioClip.SetData AudioSource.Clip のサンプルデータを設定します。 Unity WebGL は、 AudioClip.SetData を部分的にサポートしています。このメソッドは、AudioClip のコンテンツを置き換えるためにのみ使用できます。WebGL では、Unity は offsetSample パラメーターを無視します。

Note: For audio clip support on Centos 7, make sure you’ve installed the ffmpeg package.

圧縮オーディオ

To use compressed audio with WebGL in Unity, set the AudioClip loadType to one of the following options:

圧縮方法 説明  配慮事項
CompressedInMemory ディスク上のオーディオを圧縮し、アプリケーションのメモリにロードされた後も圧縮された状態を維持するために使用します。 圧縮されたオーディオは遅延が発生し、オーディオの再生に関しては精度が低くなります。しかし、圧縮されたオーディオは、解凍されたオーディオよりも、アプリケーションで使用するメモリが少なくて済みます。BGM など、精度の影響を受けないオーディオには、 CompressedInMemory の使用が最良の実践方法です。
DecompressOnLoad CompressedInMemory と同様にディスク上のオーディオを圧縮し、アプリケーションメモリにロードする際に解凍するために使用します。 解凍されたオーディオは、圧縮されたオーディオと比較してかなりの量のメモリを使用しますが、遅延が少なく、オーディオの柔軟性が高くなります。精度の影響を受けるオーディオ (例えば、キャラクターのダイアログや効果音など) には、DecompressedOnLoad を使用します。

オーディオ再生とブラウザーのセキュリティ

セキュリティ上の理由から、ブラウザーは、エンドユーザーがマウスのクリック、タッチイベント、キーの押下などでアプリケーションのウェブページを操作するまで、オーディオの再生を許可しません。ローディングスクリーンを使用して、エンドユーザーがアプリケーションと相互作用できるようにし、主要コンテンツが始まる前にオーディオ再生を開始します。

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