Version: 2022.2
言語: 日本語
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Xcode フレームデバッガーのインテグレーション

Xcode フレームデバッガーツール を使うと、アプリケーションのフレームをキャプチャして、そのフレームで GPU が実行したコマンドを確認したり、GPU メモリ内のデータを調べたり、シェーダーのボトルネックを特定したりできます。 これにより、GPU パフォーマンスを詳細に分析できます。

Unity は、Xcode のフレームデバッガーと以下のように統合されています。

  • macOS、iOS、tvOS では、Xcode のフレームデバッガーを使って、ターゲットデバイス上でアプリケーションを実行中に、アプリケーションからフレームを解析することができます。
  • macOS では、Xcode のフレームデバッガーを使って、Unity エディターからフレームを解析することができます。

重要:

  • フレームデバッグは、アプリケーションが Xcode がサポートするプラットフォームとグラフィックス API 上で実行されている場合にのみ機能します。
  • Xcode は、Metal グラフィックスを搭載した macOS のみをサポートします。
  • Unity が他の API を使用する場合、対応するグラフィックス API を選択するまで、Xcode とのインテグレーションは無効になります。

アプリケーションからフレームをキャプチャする

Xcode のフレームデバッガーを使ってフレームをキャプチャするには、以下のいずれかを行います。

  • Xcode からアプリケーションを起動し、Xcode UI または FrameCapture API を使用してフレームキャプチャを要求します。フレームキャプチャは Xcode ですぐに解析することも、ディスクに保存することも可能です。このワークフローは、Metal を使用するすべてのプラットフォームでサポートされます。
  • Xcode プロジェクトを使用せずに、コマンドラインから直接アプリケーションを起動し、FrameCapture API を使用してフレームキャプチャをディスクに保存することができます。ノート: このワークフローは iOS ではサポートされません。

Xcode でアプリケーションからフレームをキャプチャする

このセクションでは、Xcode UI または FrameCapture API を使用してアプリケーションを起動し、フレームキャプチャを実行する方法について説明します。このワークフローは、Metal を使用するすべてのプラットフォームに適用できます。

1. Xcode のプロジェクトを作成します。

Unity エディターから Xcode プロジェクトを作成するか、他の Xcode プロジェクトを使用して macOS アプリケーションを起動することができます。

Unity エディターから Xcode プロジェクトをビルドする場合、以下を行います。

  1. Build Settings ウィンドウを開きます (File > Build Settings)。
  2. macOS のみ: Create Xcode Project を有効にします。
  3. Build をクリック。

別の Xcode プロジェクトを使用して macOS アプリケーションを起動するには、以下を行います。

  1. Xcode で、新しい空の macOS プロジェクトを作成するか、既存の macOS プロジェクトを開きます。
  2. Product > Scheme > Edit scheme と移動し、Info タブを開きます。
  3. Executable をビルドした Unity アプリケーションに設定します。

2. Xcode プロジェクトのスキームを編集して、フレームキャプチャを実行できるようにします。

Xcode GUI を使用します。これを行うには、Xcode ドキュメントの Enabling Frame Capture ガイド に従い、プロジェクトスキームの GPU Frame Capture 設定を Metal に設定します。

  1. また、XcScheme API を使用して、Xcode プロジェクトのスキームを設定できます。これは、自動化されたビルドに役立ちます。詳細は、XcScheme API ドキュメント を参照してください。

3. Xcode からプロジェクトを起動し、フレームキャプチャを実行します。

  1. Xcode で、Frame Capture ボタン (カメラアイコン) を押すと、次のフレームのデータがキャプチャされます。

また、FrameCapture API を使用して、スクリプトからフレームキャプチャを実行することができます。Xcode でのフレームキャプチャデータの分析については、Xcode フレームデバッガーのドキュメント を参照してください。

コマンドラインでアプリケーションからフレームをキャプチャする

このセクションでは、コマンドラインからアプリケーションを起動し、FrameCapture API を使用してフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存する方法を説明します。 重要: このワークフローは、iOS ではサポートされていません。iOS 上でフレームキャプチャを実行するには、常に Xcode からアプリケーションを起動する必要があります。

  1. FrameCapture.BeginCaptureToFileEndCapture の呼び出しをコードに加えます。これにより、必要に応じてフレームキャプチャを実行できます。
  2. アプリケーションをコマンドラインから起動し、フラグ -enable-metal-capture を設定します。Xcode は、コードが要求するとフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存します。

Xcode でこのデータを分析する方法については、Apple の Xcode フレームデバッガーに関するドキュメント を参照してください。

Unity エディターからフレームをキャプチャする

macOS では、Xcode のフレームデバッガーを使って、Unity エディターからフレームを解析することができます。Xcodeを使用してUnity エディターを起動した場合、Unity エディターの UI からフレームキャプチャを要求することができます。

Xcode で Unity エディターからフレームをキャプチャする

以下の手順に従って、Xcode から Unity エディターを起動し、Unity エディター UI、Xcode UI、または FrameCapture API を使用してフレームキャプチャを実行します。フレームキャプチャをすぐに分析したり、結果をディスクに保存することができます。このワークフローは macOS でサポートされます。

前提条件 Unity エディターを開いている場合は閉じてください。

  1. Xcode で、新しい空の macOS プロジェクトを作成するか、既存の macOS プロジェクトを開きます。
  2. Product > Scheme > Edit scheme と移動し、Info タブを開きます。
  3. Executable をUnity エディターに設定します。
  4. Xcode ドキュメントの Enabling Frame Capture ガイドに従って、プロジェクトスキームの GPU Frame Capture 設定を Metal に設定します。
  5. 任意 - Unity Hub をインストールしている場合: Xcode Scheme 設定ウィンドウの Arguments タブに移動し、-projectPath を使用して Unity プロジェクトへのパスを引数として渡します。これは、Xcode がエディターを起動するときに Unity Hub が開くのを防ぎ、代わりにプロジェクトでエディターを直接デバッグします。 プロジェクトパスを表示する FrameDebug ウィンドウ
  6. Xcode プロジェクトを実行して、Unity エディターを起動します。
  7. 以下のいずれかの方法でフレームキャプチャを行います。
    • Unity エディター: シーンビューやゲームビューの右にある Xcode Capture ボタンを使って、フレームキャプチャを行います。
    • Xcode: Frame Capture ボタン (カメラアイコン) を押すと、次のフレームのデータがキャプチャされます。
    • スクリプト: FrameCapture API を使用します。詳細については、FrameCapture API ドキュメントを参照してください。 Xcode でのフレームキャプチャデータの分析については、Apple の Xcode フレームデバッガーに関するドキュメント を参照してください。

Unity エディターからコマンドラインでフレームをキャプチャする

このワークフローは、コマンドラインから Unity エディター を起動し、FrameCapture API を使用してフレームキャプチャを実行し、フレームキャプチャをディスクに保存する方法について説明します。このワークフローは、macOS でサポートされています。

  1. FrameCapture.BeginCaptureToFileEndCapture の呼び出しをコードに加えます。これにより、必要に応じてフレームキャプチャを実行できます。
  2. Unity エディターをコマンドラインから起動 し、フラグ -enable-metal-capture を設定します。Xcode は、コードが要求するとフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存します。

Xcode でこのデータを解析する方法については、Xcode fフレームデバッガーに関するドキュメント を参照してください。

その他の参考資料

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