このモジュールは、パーティクルがスポーンするときのエミッターの速度に基づいて、各パーティクルの初期生存期間を制御します。パーティクルの初期生存期間に、パーティクルをスポーンしたオブジェクトの速度に応じた値をかけます。ほとんどのパーティクルシステムでは、これはゲームオブジェクトの速度ですが、サブエミッターの場合は、サブエミッターパーティクルの元になった親パーティクルの速度になります。
このモジュールは、Particle System コンポーネントの一部です。新しい Particle System ゲームオブジェクトを作成するとき、または終了したゲームオブジェクトに Particle System コンポーネントを加えるとき、Unity は Lifetime by Emitter Speed モジュールを Particle System に加えます。デフォルトでは、このモジュールは無効化されます。新しい Particle System を作成し、このモジュールを有効にするには、以下を行います。
このモジュールは Particle System コンポーネントの一部であるため、ParticleSystem クラスを通してアクセスします。ランタイムにアクセスし値を変更する方法については、Emitter Speed モジュール API ドキュメント を参照してください。
このセクション内の一部のプロパティでは、異なるモードを使用して値の設定が行えます。使用可能なモードについての詳細は、Varying properties over time を参照してください。
プロパティ | 機能 |
---|---|
Multiplier | パーティクルの初期生存期間に適用する乗数。モジュールはこの値を、設定したカーブモードに応じて異なる方法で使用します。カーブモードは以下の通りです。 • Constant: このプロパティに設定した定数の乗数値を使用します。このカーブモードを使用すると、Speed Range プロパティは無視されます。 • Curve: エミッターの速度を取得し、Speed Range に基づいて0 から 1 のあいだの値にマップし、その正規化された値を使用してカーブをサンプリングします。 • Random Between Two Constants: このプロパティに設定した 2 つの値の間に、各パーティクルにランダムな乗数を設定します。 このカーブモードを使用すると、Speed Range プロパティは無視されます。 • Random Between Two Curves: エミッターの速度を取得し、Speed Rangeに基づいて 0 から 1 の値にマップし、その正規化された値を使用して各カーブをサンプリングします。 モジュールは、各パーティクルに対して乗数を 2 つのサンプル間のランダムな値に設定します。 |
Speed Range | パーティクルシステムが Multiplier カーブに沿ってマップするエミッター速度の最小値と最大値。エミッターの速度が 1 つ目の値に等しい場合、乗数はカーブの始点の値になります。 このプロパティは、Multiplier のカーブモードが Curve または Random Between Two Curves に設定されている場合にのみ関連します。 |