Unity での AR 開発入門
AR 開発を始めるには、AR Foundation を使用して Unity がサポートするハンドヘルド AR デバイスとウェアラブル AR デバイス用のアプリケーションを作成することを推奨します。
AR Foundation を使用すると、Unity 内でマルチプラットフォームの方法で拡張現実 (AR) プラットフォームを使用できます。このパッケージは Unity 開発者向けのインターフェースを提供しますが、それ自体で AR 機能を実装することはありません。
ターゲットデバイスで AR Foundation を使用するには、Unity が公式にサポートするターゲットプラットフォームごとに個別のパッケージをダウンロードしてインストールする必要もあります。
- Android 用に ARCore XR Plug-in
- iOS 用に ARKit XR Plug-in
- Magic Leap 用に Magic Leap XR Plug-in
- HoloLens 用に Windows XR Plug-in
XR プラグイン管理システムを使用してプロジェクトを設定する方法については、Unity プロジェクトを XR 用に設定 を参照してください。
AR Foundation は以下の機能をサポートしています。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| デバイストラッキング | 物理スペースでのデバイスの位置と向きを追跡します。 |
| レイキャスト | 一般に、仮想コンテンツが表示される場所を決定するために使用されます。表示される場所は、レイ (原点と方向によって定義) が AR デバイスによって検出および/または追跡された現実世界の特徴と交差する場所です。Unity は AR アプリケーションでレイキャスティングを可能にするビルトイン機能を備えています。 |
| 平面検出 | 水平および垂直なサーフェス (コーヒーテーブル、壁など) のサイズと位置を検出します。これらのサーフェスは “平面” と呼ばれます。 |
| 参照位置 | 平面と特徴点の位置を経時的に追跡します。 |
| 点群検出 | キャプチャしたカメラ画像で視覚的に区別できる特徴を検出し、これらの点を使用して、デバイスが周囲の世界に対して相対的にどこにあるかを理解します。 |
| ジェスチャ | 人間の手に基づく入力イベントとしてジェスチャを認識。 |
| フェイストラッキング | 顔のランドマーク、検出された顔のメッシュ表現、ブレンドシェイプ情報にアクセスします。これらは顔のアニメーションリグにフィードできます。Face Manager はデバイスをフェイストラッキング (顔追跡) 用に設定し、検出された顔ごとにゲームオブジェクトを作成します。 |
| 2D 画像トラッキング | 環境内の特定の 2D 画像を検出します。Tracked Image Manager は、認識されたすべての画像を表すゲームオブジェクトを自動的に作成します。特定の画像の有無に基づいて AR アプリケーションを変更できます。 |
| 3D オブジェクトトラッキング | 現実世界のオブジェクトのデジタル表現を Unity アプリケーションにインポートし、環境内で検出します。Tracked Object Manager は、検出された物理オブジェクトごとにゲームオブジェクトを作成し、特定の現実世界のオブジェクトの存在に基づいてアプリケーションを変更できるようにします。 |
| 環境プローブ | 環境の特定の領域のライティングと色の情報を検出します。これにより、3D コンテンツを周囲と継ぎ目なしに融合させることができます。Environment Probe Manager はこの情報を使用して Unityでキューブマップを自動的に作成します。 |
| メッシュ生成 | 物理スペースに対応する三角形メッシュを生成し、物理環境の表現と相互作用したり、詳細を視覚的にオーバーレイする能力を拡張します。 |
| 2D と 3D ボディトラッキング | カメラフレームで認識された人間の 2D (スクリーンスペース) または 3D (ワールド空間) 表現を提供します。2D 検出では、人間はスクリーンスペース座標によって 17 のジョイントの階層で表されます。3D 検出では、人間はワールド空間のトランスフォームによって 93 のジョイントの階層で表されます。 |
| 人間のセグメンテーション | Human Body Subsystem はアプリに人間のステンシルと深度セグメンテーション画像を提供します。ステンシルセグメンテーション画像は、各ピクセルに対して、ピクセルに人物が含まれているかどうかを識別します。深度セグメンテーション画像は、認識された人間に相関する各ピクセルのデバイスからの推定距離から成っています。これらのセグメンテーション画像を一緒に使用すると、レンダリングされた 3D コンテンツを現実世界の人間によって現実のようにオクルージョンすることができます。 |
| オクルージョン | レンダリングされた 3D コンテンツに、現実世界のオブジェクトへの距離を適用します。これにより、現実現実世界のオブジェクトと仮想オブジェクトをリアルに現実のように融合させることができます。 |
| 参加者のトラッキング | 共有 AR セッションで他のデバイスの位置と向きを追跡します。 |
AR プラットフォームのサポート
AR Foundation はそれ自体では AR 機能を実装しません。代わりに、マルチプラットフォーム API を定義し、開発者が複数のプラットフォームで共通の機能を使用することを可能にします。
AR Foundation は、さまざまなプラットフォームで以下の機能をサポートします。
AR Foundation のダウンロードと使用方法の詳細は、AR Foundation パッケージの ドキュメント を参照してください。