ScrollView は、そのコンテンツをスクロール可能な領域内に表示します。ScrollView にコンテンツを追加すると、そのコンテンツが ScrollView のコンテンツコンテナ (#unity-content-container
) に追加されます。
スクロールバーの移動方向の指定や、水平あるいは垂直のスクロールバーを表示するかどうかの指定、およびスクロールバーの速度の制御が行えます。
UI Builder でスクロールバーの移動方向を設定するには、ScrollView の Inspector ウィンドウで、以下のいずれかの Mode オプションを選択します。
UI Builder でスクロールバーの可視性を設定するには、ScrollView の Inspector ウィンドウで、 Horizontal Scroller Visibility または Vertical Scroller Visibility の以下のオプションのいずれかを選択します。
To control the speed of the scroller in UI Builder, in the Inspector window of the ScrollView, select one of the following options for Horizontal Page Size or Vertical Page Size and enter a number. The greater the number you enter, the faster the speed of the scroller will be.
ScrollView 内でビジュアル要素を折り返して、連続して表示することができます。行が一杯になると、次の行に続けて要素が表示されます。
ScrollView 内のビジュアル要素を折り返すには、ScrollView のコンテンツコンテナの flex direction を Row に設定し、flex wrap を Wrap に設定します。
USS:
.unity-scroll-view__content-container {
flex-direction: row;
flex-wrap: wrap;
}
C#:
scrollview.contentContainer.style.flexDirection = FlexDirection.Row;
scrollview.contentContainer.style.flexWrap = Wrap.Wrap;
ScrollView 内の要素のテキスト (例: Label 要素のテキスト) を折り返すには、次のようにします。
white-space: normal;
を適用します。C# クラス: ScrollView
名前空間: UnityEngine.UIElements
基本クラス: VisualElement
この要素は以下のメンバー属性を持ちます。
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
elasticity |
float |
ユーザーがスクロールビューの境界を越えてスクロールしようとした時に使用される弾性の量。 弾性は touchScrollBehavior が Elastic に設定されている場合にのみ使用されます。 |
horizontal-page-size |
float |
This property is controlling the scrolling speed of the horizontal scroller. |
horizontal-scroller-visibility |
UIElements.ScrollerVisibility |
横スクロールバーを表示するかどうかを指定します。 |
mode |
UIElements.ScrollViewMode |
ScrollView がユーザーに対して提供するコンテンツスクロール方法を制御します。ScrollViewMode デフォルトは ScrollViewMode.Vertical です。このプロパティに書き込むと、ScrollViewMode の指定値に従って ScrollView のクラスリストが変更されます。値が変更されると、古い値に一致するクラスリストが削除され、新しい値に一致するクラスリストが追加されます。 |
scroll-deceleration-rate |
float |
ユーザーがタッチ操作でスクロールした後の、スクロールの動きの減速の度合いを制御します。 deceleration rate は 1 秒あたりの速度減少です。値が 0.5 の場合、1 秒ごとに速度が半分になります。値が 0 の場合、スクロールが直ちに停止します。 |
vertical-page-size |
float |
This property is controlling the scrolling speed of the vertical scroller. |
vertical-scroller-visibility |
UIElements.ScrollerVisibility |
縦スクロールバーを表示するかどうか指定します。 |
この要素は基本クラスから以下の属性を継承します。
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
focusable |
boolean |
要素がフォーカス可能である場合は true。 |
tabindex |
int |
フォーカスリング内でフォーカス可能なものをソートするために使用される整数。0 以上であることが必要です。 |
この要素は、VisualElement
から以下の属性も継承します。
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
content-container |
string |
child elements are added to this element, usually this |
name |
string |
この VisualElement の名前。 このプロパティを使用して、特定の要素を対象とする USS セレクターを記述します。要素には一意の名前を付けるのが標準的です。 |
picking-mode |
UIElements.PickingMode |
mouseEvents または IPanel.Pick クエリの間にこの要素を選択 (ピック) できるかどうかを決定します。 |
style |
string |
この要素のスタイルオブジェクトへの参照。 C# でこのオブジェクトに書き込まれた USS ファイルまたはインラインスタイルから計算されたデータが含まれます。 |
toolbar |
string |
Text to display inside an information box after the user hovers the element for a small amount of time. |
usage-hints |
UIElements.UsageHints |
VisualElement の高レベルの使用パターンを指定するヒント値の組み合わせ。このプロパティは、VisualElement がまだ Panel の一部でない場合にのみ設定できます。Panel の一部になると、このプロパティは事実上読み取り専用となり、変更しようとすると例外がスローされます。適切な UsageHints を指定することで、予想される使用パターンに基づいて、特定の操作をどのように処理するか、または高速化するかについて、システムがより適切な判断を下すようになります。これらのヒントは動作や視覚的な結果には影響しませんが、パネルとその中の要素の全体的なパフォーマンスにのみ影響することに注意してください。常に適切なUsageHints を指定することを考慮することをお勧めしますが、特定の条件下 (例えば、ターゲットプラットフォームのハードウェア制限など) では、いくつかの UsageHints が内部的に無視される可能性があることに留意してください。 |
view-data-key |
string |
ビューデータの永続性 (ツリーの展開状態、スクロール位置、ズームレベルなど) に使用されます。 これは、ビューデータストアからビューデータを保存/ロードするために使用されるキーです。このキーを設定しないと、この VisualElement の永続性が無効になります。 |
以下の表は、すべての C# パブリックプロパティ名と、それに関連する USS セレクターのリストです。
C# プロパティ | USS セレクター | 説明 |
---|---|---|
ussClassName |
.unity-scroll-view |
この型の要素の USS クラス名。 |
viewportUssClassName |
.unity-scroll-view__content-viewport |
この型の要素のビューポート要素の USS クラス名。 |
horizontalVariantViewportUssClassName |
.unity-scroll-view__content-viewport--horizontal |
Viewport が Horizontal モードの場合に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.Horizontal
|
verticalVariantViewportUssClassName |
.unity-scroll-view__content-viewport--vertical |
Viewport が Vertical モードの場合に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.Vertical
|
verticalHorizontalVariantViewportUssClassName |
.unity-scroll-view__content-viewport--vertical-horizontal |
Viewport が Horizontal と Vertical 両方のモードの場合に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.VerticalAndHorizontal
|
contentAndVerticalScrollUssClassName |
.unity-scroll-view__content-and-vertical-scroll-container |
この型の要素内のコンテンツ要素の USS クラス名。 |
contentUssClassName |
.unity-scroll-view__content-container |
この型の要素内のコンテンツ要素の USS クラス名。 |
horizontalVariantContentUssClassName |
.unity-scroll-view__content-container--horizontal |
ContentContainer が Horizontal モードの時に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.Horizontal
|
verticalVariantContentUssClassName |
.unity-scroll-view__content-container--vertical |
ContentContainer が Vertical モードの時に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.Vertical
|
verticalHorizontalVariantContentUssClassName |
.unity-scroll-view__content-container--vertical-horizontal |
ContentContainer が Horizontal と Vertical 両方のモードの時に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.VerticalAndHorizontal
|
hScrollerUssClassName |
.unity-scroll-view__horizontal-scroller |
この型の要素の横スクロールバーの USS クラス名。 |
vScrollerUssClassName |
.unity-scroll-view__vertical-scroller |
このタイプの要素の縦スクロールバーの USS クラス名。 |
horizontalVariantUssClassName |
.unity-scroll-view--horizontal |
ScrollView が Horizontal モードの時に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.Horizontal
|
verticalVariantUssClassName |
.unity-scroll-view--vertical |
ScrollView が Vertical モードの時に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.Vertical
|
verticalHorizontalVariantUssClassName |
.unity-scroll-view--vertical-horizontal |
ScrollView が Horizontal と Vertical 両方のモードの時に追加される USS クラス名。ScrollViewMode.VerticalAndHorizontal
|
scrollVariantUssClassName |
.unity-scroll-view--scroll |
|
disabledUssClassName |
.unity-disabled |
ローカルで無効にされた要素の USS クラス名。 |
You can also use the Matching Selectors section in the Inspector or the UI Toolkit Debugger to see which USS selectors affect the components of the visual element at every level of its hierarchy.