Unity はパッケージ マニフェストファイル (package.json
) を使用して、特定のパッケージの特定のバージョンに関する情報を管理します。パッケージマニフェストは常にパッケージのルートにあり、登録名とバージョン番号などのパッケージに関する重要な情報が含まれています。また、ユーザーと通信するための有用な情報を定義します。例えば、UI に表示されるユーザーにわかりやすい表示名、パッケージの簡単な説明、パッケージと互換性のある Unity の最も古いバージョンなどが含まれます。
パッケージマニフェストは JSON (JavaScript Object Notation) 構文を使用してパッケージに含まれるものを記述します。ファイル形式は npm の package.json
形式に似ていますが、一部の属性には異なるセマンティクスを使用します。
Package Manager はこのマニフェストを読み取り、 パッケージの内容、 パッケージの解凍方法、Package Manager ウィンドウでユーザーに表示する情報を見つけます。マニフェストはこの情報を一連の必須、必要、オプションの属性として保存します。
これらの属性は必須です。これらが存在しない場合は、公開されたときにレジストリがパッケージを拒否するか、Package Manager がパッケージを見つけたりロードすることができません。
属性 | JSON 型 | 説明 |
---|---|---|
name | 文字列 | 正式に登録されたパッケージ名。この名前は、逆ドメイン名表記を使用する Unity Package Manager の命名規則に準拠していなければなりません。 名前は - com.<company-name> で始まる必要があります。 - エディターで表示する場合は 50 文字以下、エディター表示を考えない場合は 214 文字以下である必要があります。 - 小文字、数字、ハイフン (-)、アンダースコア (_)、ピリオド (.) だけを使用できます。 - ネスト状態の名前空間を表すには、ピリオドを加えて名前空間をサフィックスにします。 例えば、com.unity.timeline は Unity Timeline を実装するパッケージの名前です。 ノート: これは独自の識別子であり、Package Manager ウィンドウのリストビューに表示されるユーザーにわかりやすい表示名ではありません。 |
version | 文字列 | パッケージのバージョン番号 (MAJOR.MINOR.PATCH)。 例えば、“3.2.1” は 3 番目のメジャーリリースの 2 番目のマイナーリリースで最初のパッチであることを示しています。 この値は セマンティックバージョニング に準拠する必要があります。詳しくは、バージョン管理を参照してください。 |
These attributes are technically optional, and the Package Manager can still install them in a Projects even if they do not contain valid values or are missing. However, you should give these attributes values in order to make your package easily discoverable and provide package consumers with a better experience.
属性 | JSON 型 | 説明 |
---|---|---|
displayName | 文字列 | Unity エディター (例えば、Project ブラウザー、Package Manager ウィンドウなど) に表示されるユーザーに分かりやすい名前。 例えば、Unity Timeline、ProBuilder、In App Purchasing。 |
description | 文字列 | パッケージの簡単な説明。これは、Package Manager ウィンドウの詳細ビューに表示されるテキストです。すべての UTF–8 文字コードがサポートされます。つまり、改行 (\n) や箇条書き (\u25AA) などの特殊な形式の文字コードを使用できます。 |
unity | 文字列 | パッケージが互換性を持つ最低の Unity バージョンを示します。これを設定しないと、パッケージはすべての Unity バージョンと互換性があると仮定されます。 書式は、“<メジャー>.<マイナー>” (例えば 2018.3)。特定のパッチを示すには、unityRelease 属性を使用します。 ノート: Unity に互換性がないパッケージは、Package Manager ウィンドウに表示されません。 |
これらの属性はオプションであり、省略することができます。ただし、設定する場合は、有効な値である必要があります。
属性 | JSON 型 | 説明 |
---|---|---|
unityRelease | 文字列 | パッケージに互換性のある特定の Unity のリリースを示す Unity バージョンの一部。この属性は、更新されたパッケージが Unity のアルファ/ベータの開発サイクルで行われた変更を必要とする場合に使用できます (例えば、新しく導入された API が必要な場合や、API アップデーターのルールなしに後方互換性のない方法で変更された既存の API を使用している場合など)。 予想される形式は“<UPDATE><RELEASE>” (例えば 0b4)。 ノート: unity 属性を省略しても特に影響はありません。 Unity に互換性がないパッケージは、Package Manager ウィンドウに表示されません。 |
dependencies | オブジェクト | パッケージの依存関係のマップ。キーはパッケージ名で、値は特定のバージョンです。それらは、このパッケージが依存する他のパッケージを示します。 ノート: Package Manager は範囲の構文をサポートせず、 SemVer バージョンのみをサポートします。 |
keywords | 文字列の配列 | Package Manager の検索 API によって使用されるキーワードの配列。これは、ユーザーが関連するパッケージを見つけるのに役立ちます。 |
type | 文字列 | Package Manager に追加情報を与える定数。 内部使用のために予約されています。 |
author | オブジェクト | パッケージの作者。 このオブジェクトには、1 つの必須のフィールド (name) と 2 つのオプションのフィールド (email と url)が含まれます。 例 { "name" : "John Doe", "email" : "john.doe@example.com", "url" : "http://john.doe.example.com/" }
|
{
"name": "com.unity.example",
"version": "1.2.3",
"displayName": "Package Example",
"description": "This is an example package",
"unity": "2019.1",
"unityRelease": "0b5",
"dependencies": {
"com.unity.some-package": "1.0.0",
"com.unity.other-package": "2.0.0"
},
"keywords": [
"keyword1",
"keyword2",
"keyword3"
],
"author": {
"name": "Unity",
"email": "unity@example.com",
"url": "https://www.unity3d.com"
}
}