ここでは、Post-Processing スタックに含まれるデフォルトのエフェクトに関して説明します。
ブルームは、実世界のカメラの画像アーティファクトを再現するために使用されるエフェクトです。 この効果は、画像の明るい領域の境界から伸びる光のフリンジを生成し、カメラや、目でシーンをとらえるときに、非常に明るい光があふれ出ているような効果を作ります。
HDR レンダリングでは、ブルームエフェクトは Threshold パラメータを標準的なダイナミックレンジ (LDR, Low Dynamic range) の値のすぐ上 (1 より上) に設定することによって、LDR 領域よりも明るい領域にのみ影響を与えます。
プロパティー | 説明 |
---|---|
Intensity | ブルームのフィルターの強さ |
Threshold | このレベルよりも輝度が低い領域のピクセルをフィルタリングします。 |
Soft Knee | しきい値の上下の間で緩やかに遷移します(0 = 固定されたしきい値、1 = 幅を持つしきい値)。 |
Radius | 画面の解像度に依存しないで、エフェクトが有効な範囲を変更します。 |
Anti Flicker | 追加フィルターでフラッシュするノイズを削減します。 |
適切に表示された HDR シーンでは、__Threshold __ を 1 以下に設定して、1 を超える値を持つピクセルだけが周囲のオブジェクトに漏れるようにします。 LDRで作業しているときにはこの値を削除したり、エフェクトが表示されないようにすることもできます。
Anti Flicker は、画像上に追加のフィルタをあらかじめ実行することで点滅するノイズを低減します。 これはパフォーマンスに影響し、 Temporal Anti-aliasing が有効な場合は無効にする必要があります。
Lens Dirt シミ、または、埃の層を画面全体に適用してブルームエフェクトを回折します。 これは、現在一般的な一人称シューティングゲームによく使用されます。
プロパティー | 説明 |
---|---|
Texture | レンズにシミや埃を加える汚れのテクスチャ |
Intensity | レンズの汚れの度合い |
Lens Dirt には画面全体のレイヤーとして使用する入力テクスチャが必要です。Post-processing スタック には、4 つの Lens Dirt テクスチャがあり、通常の使用に対応します。これらのテクスチャは最高の品質の 3840x2160 の解像度で提供され、プロジェクトとプラットフォームによって拡大縮小されます。任意の画像編集ソフトウェアでカスタムの__Lens Dirt__ テクスチャを作成できます。
対応するハードウェアと詳細な情報は グラフィックハードウェアの性能とエミュレーション を参照してください。
2017–05–24 Page published with no editorial review - Leave page feedback
5.6 の新機能