このページは PropertyField
がサポートするデータ型変換とフィールドを説明します。
UI Toolkit のほとんどのビルトインコントロールは、特定のデータ型に対して INotifyValueChanged
インターフェースを実装しています。例えば、DoubleField
は INotifyValueChanged<Double>
を実装しています。つまり、 DoubleField
コントロールを double
型のプロパティにバインドできます。バインディングシステムを使えば、もっと多くのデータ型をバインドすることができます。例えば、int
型のプロパティを DoubleField
にバインドすることができます。
以下の表は、バインドできるソースと対象となるデータ型の一覧です。
ソースのデータ型 | INotifyValueChanged の対象データ型 |
---|---|
long |
|
int |
|
double |
|
float |
|
char |
|
ノート: データ損失を防ぐために、PropertyField
を使用するか、または以下の PropertyField がサポートするフィールドの表 に示す適切なデータ型を使用してください。
PropertyField
がサポートするフィールドInspector ウィンドウに入力するときに、カスタムエディターがタイプに存在しない場合、バインディングシステムは InspectorElement.FillDefaultInspector()
を呼び出します。これにより SerializedObject
の各 SerializedProperty
用に PropertyField
が作成されます。
各 PropertyField
には一致するコントロールがあります。例えば、IntegerField
は int
を表し、Toggle
は bool
を表します。プロパティにサブプロパティがある場合は PropertyField
にはFoldout
コントロールがあります。その Foldout
には、各サブプロパティの下に適切なデフォルトコントロールを持ちます。プロパティに対してカスタムの PropertyDrawer
を作成した場合は、PropertyDrawer
の CreatePropertyGUI()
メソッドから返されるビジュアルツリーが代わりに使用されます。
ノート:
カスタム UI を作るときは、特定のコントロールが見つからない場合を除き PropertyField
を使用しないでください。例えば、ビジュアルツリーにコントロールを作成し、それを Color
にバインドするにはPropertyField
ではなく、ColorField
を使用します。これにより、ビジュアルツリーが軽量化され、操作がより早くなります。
PropertyField
を使用すると、バインディング後に使用する具象フィールドを解決するため、余分なオーバーヘッドが発生します。この余分なステップはパフォーマンスに影響する可能性があります。ただし、PropertyField
は、用途においては有益な場合があります。例えば、これはカスタムドロワーに対応しており、特定のプロパティの処理を個別化された方法で行うために使用できます。これにより、描画のためにフィールド型を推測する必要がなくなり、エラーを減らすことができます。
以下の表は、PropertyField
がサポートするフィールドとそのデータ型の一覧です。
フィールド | データ型 |
---|---|
BoundsField |
Bounds |
BoundsIntField |
BoundsInt |
ColorField |
Color |
CurveField |
AnimationCurve |
FloatField |
float |
GradientField |
Gradient |
Hash128Field |
Hash128 |
IntegerField |
int |
IntegerField |
int (ArraySize 用) |
LayerMaskField |
unit |
LongField |
long |
ObjectField |
UnityEngine.Object |
PopupField <string> |
Enum |
RectField |
Rect |
RectIntField |
RectInt |
TextField |
string |
TextField maxLength=1 の場合。 |
char |
Toggle |
bool |
Vector2Field |
Vector2 |
Vector2IntField |
Vector2Int |
Vector3Field |
Vector3 |
Vector3IntField |
Vector3Int |
Vector4Field |
Vector4 |